冬が春に変わるのだと思わず、
春が夏に変わっていくのだと思わないこと
―正法眼蔵〈現成公案〉-
そんな風に道元さんはいいます。
ちょっとよくわかりませんよね。
でも、こう考えてみたらどうでしょうか。
退屈な日々が楽しい日々に変わると思わず
不幸な日々が幸せな日々に変わると思わないこと。
道元さんが言いたいのはそういうこと。
その瞬間瞬間を捉えて生きることの大切さなんだ。
不幸なら不幸を楽しみ、
幸せなら幸せを楽しむ。
退屈なら退屈を楽しみ、
楽しいなら楽しみを楽しむ。
どんな状況も腰かけにしないこと。
「夢のためにしょうがなく働いている」
「生活のために働かなくちゃしょうがない」
そんな考えも全部一緒。
「これがいつかはこうなる。そしたら幸せになれる」
なんて考えていたらいつになっても幸せにはなれません。
今日、今、この瞬間に
この場所にあるこのものそのものを掴み
それだけで幸せになること。
道元さんはそういうことを教えてくれているんだ。
不幸を幸せになるための腰かけにせず、
不幸もこの人生の嬉しいスパイスだと思えた人から、
人生は大きく動き出すよ。
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