【占星術】ホロスコープの冥王星の意味| 生まれ変わる力

長く続けてきた仕事が終わる。
大切な人との関係が終わる。
信じてきたものがくずれる。

人生にはときどき
こんなふうに
何かが終わるときがあります。

そのときはつらくて
もう立ち直れないと思うかもしれません。

でも、ずっとあとになって、
「あれがあったから、今の自分がいる」と
思えることがあります。

何かが終わったところから、
新しい自分が生まれてくる。

この「終わらせて、生まれ変わる力」を表すのが
ホロスコープでいう冥王星。

ひとことで言うと、
冥王星はあなたの生まれ変わる力を表します。

何を終わらせると、生まれ変われるのか。
どんな終わりから、立ち上がる力を持っているのか。
人生のどこで大きな生まれ変わりを経験するのか。

冥王星は
あなたの奥深くにある
強い力を教えてくれる星です。

基本情報

【記号の説明】
冥王星の記号は、 アルファベットのPとLを組み合わせた形です。

Pは、冥王星の英語名Plutoの頭文字。
そしてPとLは、 冥王星をさがすきっかけをつくった
天文学者パーシヴァル・ローウェルの頭文字でもあります。

(丸と三日月と十字を組み合わせた、
別の記号を使う占星術家もいます。)

支配する星座蠍座
得意な星座蠍座・牡羊座
苦手な星座牡牛座・天秤座
動きの速さ1日に約0.004度
(場所によって速さが変わる。逆行することもある)
12星座を一周する期間約248年
一つの星座にいる期間約12〜32年(星座によってちがう)
年齢域人生を終えたあと
逆行する(約1年に1回、5〜6ヶ月ほど)

【チャコのワンポイント!】
冥王星は、火星から蠍座を受け継いだ


冥王星は、1930年に見つかった星です。
それまでの占星術では、
蠍座は火星が支配する星座でした。

冥王星が見つかったあと、
蠍座の「深さ」や「生と死」といった性質に
冥王星が合うとして、
蠍座の支配星は冥王星に
バトンタッチされました。

冥王星が表すもの

冥王星は
死と再生、変容、 底力を表します。

ここでいう「死」とは
命が終わることだけではありません。
仕事、人との関係、くせ、生き方。
人生の中で、何かが終わることすべてです。

そして冥王星は、
その終わりのあとに、
まったく新しい自分として
生まれ変わる力も表します。

いもむしは
さなぎの中で体をいったんとかしてから
蝶になります。

少し形を変えるのではなく、
一度終わらせて、根っこから新しくなる。
それが、冥王星の変わり方です。

根っこから生まれ変わるには、
強い力がいります。

どん底から立ち上がる底力。
物事をとことんつきつめる深さ。
どちらも、冥王星の力です。

ただ、私たち人間にとって
「終わらせる」というのはとても大変なことで、
それゆえ、使い方がむずかしい力でもあります。

終わらせることができずに
しがみついてしまったり、
反対に、何もかも一気に 終わらせてしまったりすると、
人や自分を苦しめることもあります。

終わりは、こわいものです。
しかし冥王星は、
終わりのあとにも
ちゃんと続きがあることを教えてくれる星です。

人生なかばの節目「中年の危機」と冥王星

西洋占星術では
40歳前後に訪れる人生の大きな転換期を
「中年の危機(ミッドライフ・クライシス)」と呼ぶことがあります。

この時期は
空を進む天王星・海王星・冥王星
(トランスサタニアン)が
生まれたときの星の位置に対して、
90度や180度の角度をつくります。

占星術で、この時期は
これまでの歩みをふり返り、
これからの生き方を考えなおす節目と考えられています。

天体とアスペクト起こるおおよその年齢主なテーマ
♇ 冥王星 スクエア(90度)世代によって大きく異なる根本的な変容・再生
♆ 海王星 スクエア(90度)40〜42歳理想の揺らぎ・意味の見直し
♅ 天王星 オポジション(180度)約38〜45歳自由・独立・生き方の転換

冥王星の通り道は
細長い楕円の形をしています。
そのため、速く進む時期と、
ゆっくり進む時期があります。

生まれたあと、冥王星が速く進んだ人は、
早くこの節目をむかえます。
ゆっくり進んだ人は、
節目が来るのが遅くなります。

たとえば、1970年ごろに生まれた人は30代なかば、
2000年ごろに生まれた人は50歳をすぎてから、
この節目をむかえます。

中年の危機では
天王星が 「このままでいいの?」と変化をうながし、
海王星が 「追いかけてきた夢は本物?」と夢をゆさぶるなら、
冥王星は 「これまでの生き方の中で、終わらせるものは何?」と
根っこから問いかけてきます。

たとえば
何年も続けてきたやり方が、
急に通用しなくなる。

自分を支えてきた立場や役割を
手放さなければいけなくなる。

これまでの自分が
一度終わっていくように感じる人もいます。

しかし、この時期に
しっかり自分と向き合い、
一つの生き方を終わらせることは、
自分の本当の力に出会うきっかけになります。

冥王星の節目は、
そんな大切な転機でもあります。

※ただし、
だれにでも危機が起こるわけではありません。
何事もなく過ぎていく人もいます。

▶︎天王星の「中年の危機」についてはここをチェケロ🐸
▶︎海王星の「中年の危機」についてはここをチェケロ🐸

冥王星が本来の力を発揮しているとき

冥王星が本来の力を発揮できていると、
見たくないことからも、
目をそらさずに向き合えます。

自分の弱さ。
うまくいっていない関係。
「本当は、もう終わっている」という現実。

ふつうなら見ないふりをしたくなることにも、
しっかり向き合える。

だから
終わらせるべきものを、
自分でちゃんと終わらせられます。

合わなくなった仕事を
思いきってやめる。
長年のくせを、きっぱり断つ。
自分を苦しめる関係に、区切りをつける。

こわくても
「ここで終わりにしよう」と決められる。
その決断が、新しい人生の入り口になります。

また、冥王星には、
追いつめられたときに出てくる、
底力もあります。

大切な人との別れや、大きな失敗。
もうだめだと思うような場面でも、
心の奥から、思いもよらない力がわいてくる。
しばらく立ち上がれなくても、
時間をかけて、もう一度歩き出すことができる。

どん底からでも人生を建て直せる強さ。
それが、冥王星の底力です。

冥王星が本来の力を発揮できていないとき

冥王星がうまく働いていないと、
執着と極端さが出てきやすくなります。

まず、執着。

もう終わった関係なのに、忘れられない。
相手が今何をしているのか、
気になって仕方がない。
昔、傷つけられたことを、
何年たっても許せずに握りしめている。

執着が強くなると、
人や状況を思いどおりに動かそうとする、
支配やコントロールに変わっていきます。

恋人の連絡や予定を、
全部知っていないと落ち着かない。
家族や部下に、
自分のやり方をおしつけてしまう。
「あなたのためを思って」と言いながら、
相手の気持ちまで動かそうとする。

そして、思いどおりにならないとわかると、
今度は一気に、
全部を断ち切ろうとすることがあります。
これが、極端さです。

少しつまずいただけで、
それまで積み上げてきたものを
全部投げ出してしまう。
許せないことが一つあると、
その人とは二度と関わらないと決めてしまう。

「100か、0か」で考えて、
残しておいてよかったものまで、
一緒に失ってしまう…

執着と極端さは、正反対に見えます。

しかし、どちらも根っこは同じ。
「終わり」への強烈な恐怖です。

失うのが怖いから
すべてを支配して永遠に手元に置こうとする。
いつか失って傷つくくらいなら、
自分の手で今すぐ壊してしまおうとする。


冥王星がうまく使えていないなと感じるとき。
そんなときは、
自分にこう聞いてみましょう。

「本当に終わらせたいのは、何?」
「これからも残したいのは、何?」

たとえば、仕事がつらいとき。
終わらせたいのは、今の働き方かもしれない。
でも、そこで身につけた力や、
支えてくれた仲間は、残したいかもしれない。

終わるべきものは、終わらせる。
でも、大切なものまで壊さなくていい。

終わりを受け入れることで、
新しい形に生まれ変わっていく。

それが冥王星の「死と再生」の力です。

【その他】覚えておくといい冥王星のキーワード

冥王星は、死と再生や変容のほかにも、
次のようなキーワードも表します。
これを知っていると星を読むときの解釈の幅が広がるので
覚えておくと便利です♪

キーワード一言メモ
執着・支配・権力冥王星は、強いこだわりや、人や状況を思いどおりにしようとする力、権力を表します。その人が何にこだわり、どんな力を持とうとするかを見るときに使います。
秘密・タブー・隠されたもの冥王星は、人に見せない秘密や、ふれてはいけないとされるもの、心の奥に隠しているものを表します。その人が心の奥に何を抱えているかを見るときに使います。
危機・極限状態冥王星は、人生をゆるがすような危機や、ぎりぎりの状態とも関わります。どんな場面で底力が引き出されるかを見るときに使います。
遺産・受けつぐもの冥王星は、遺産など、人から受けつぐものとも関わります。ます。どこで思いこみや迷いが生まれやすいかを見るときに使います。
核・地下に眠る力冥王星は、核の力や、地中深くに眠る資源など、奥深くにある大きな力とも関わります。原子力に使われるプルトニウムは、冥王星(Pluto)から名前がつけられました。
生殖器・排泄器体や健康では、生殖器や排泄器などを表します。

神話の中の冥王星

冥王星の名前は、
ローマ神話で死者の国を治める神、
プルートに由来します。
ギリシャ神話では、ハデスと呼ばれます。

ハデスは、海王星のページでお話しした
ゼウス、ポセイドンの兄弟です。
三兄弟がくじ引きで世界を分けたとき、
ハデスは死者の国を治めることになりました。
※海王星の神話はここから飛べます🐸

そんなハデスには、
季節がめぐる理由を語る物語があります。

ハデスは、大地の女神デメテルの娘、
ペルセポネに恋をしました。
そして、妻にしようと冥界へ連れていってしまいます。

娘がいなくなったデメテルは、
深く悲しみました。
すると大地では作物が育たなくなり、
世界は冷たく、さびしくなっていきます。

困ったゼウスは、
ペルセポネを地上に帰すよう、
ハデスに命じました。

ところがペルセポネは、
冥界でザクロの実を食べていました。
冥界の食べものを口にした者は、
冥界から完全には離れられない決まりだったのです。

そこでペルセポネは、
一年のうちしばらくを冥界で、
残りを地上で過ごすことになりました。

ペルセポネが冥界にいる間は、
デメテルが悲しみ、大地は冬になります。
ペルセポネが地上に帰ると、
デメテルは喜び、大地に春が訪れます。

こうして、冬と春がくり返されるようになったと
いわれています。

-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-

この物語が教えてくれること。

冬に草木が眠っても、
春には新しい芽が出てきます。
終わりは、次の始まりにつながっているのです。

冥王星もまた、何かを終わらせ、
新しく生まれ変わる力を表す星です。

冥王星は、あなたにこう問いかけます。

「あなたが終わらせることで、新しく始まるものは何ですか?」

12星座別で見る冥王星の意味

冥王星は一つの星座に長くとどまるので、
冥王星星座は、一人ひとりの性格よりも、
「その世代が、何を終わらせ、 生まれ変わらせていくのか」を表します。

たとえば
天秤座の冥王星の世代(1972〜1983年ごろ生まれ)は、
人との関係や、結婚のかたちを生まれ変わらせていく世代。
蠍座の冥王星の世代(1984〜1995年ごろ生まれ)は、
生と死や、心の深いところに向き合っていく世代。
射手座の冥王星の世代(1995〜2008年ごろ生まれ)は、
信じるものや、世界の見方を生まれ変わらせていく世代です。

あなたの世代が
何を終わらせ、何を生まれ変わらせていくのか。
そのヒントがここにあります。

12星座それぞれの冥王星については、
こちらでくわしくお話ししています。
→ [12星座別・冥王星の意味](準備中)

12ハウスで見る冥王星の意味

星座が世代のことを表すとすれば、
ハウスは、
あなたの冥王星の「終わらせ、生まれ変わる力」が、
人生のどの場面で働くのかを教えてくれます。

仕事の中で、
終わりと再出発をくり返しながら、
道を切りひらいていく人。

人間関係の中で、
大切な人との別れや出会いをきっかけに、
大きく生まれ変わっていく人。

家族のことで、
大きな終わりと、新しいはじまりを経験する人。

冥王星が入っているハウスは、
あなたが大きな生まれ変わりを経験しやすい場所です。

そして、冥王星の強い力が働く場所なので、
思いが強くなりすぎて、
執着が生まれやすい場所でもあります。

12ハウスそれぞれの冥王星については、
こちらでくわしくお話ししています。
→ [12ハウス別・冥王星の意味](準備中)

まとめ

冥王星の意味一覧
メインの意味死と再生・変容・底力
その他の意味執着・支配・権力/秘密・タブー・隠されたもの/危機・極限状態/遺産・受けつぐもの/核・地下に眠る力/生殖器・排泄器

冥王星は、
あなたの生まれ変わる力を表す星です。

人生には、
何かが終わるときがあります。

そんなとき、私たちは
つい失うのがこわくて、しがみつきたくなる。
傷つくくらいならと、全部を壊したくなる。

終わりの前では、
だれの心も揺れるものです。

でもね、その揺れときちんと向き合い
何を終わらせ、何を残すのかを
自分で選べたとき、
人はどん底からでも立ち上がり、
新しい自分に生まれ変わっていくのです。

自分の冥王星を知り、
自分の生まれ変わり方を知る。

それが、あなたの冥王星を生きるということです。

よくある質問(FAQ)

冥王星星座とは何ですか?

冥王星星座とは
生まれた瞬間に冥王星が
12星座のどこにいたかを示す星座です。

冥王星は一つの星座に長くとどまるので、
冥王星星座は一人ひとりの性格よりも
その世代が何を終わらせ
生まれ変わらせていくのかを表します。

自分の冥王星星座はどうやって調べますか?

生年月日が分かれば調べられます。

冥王星は一つの星座に長くとどまるので、
多くの場合、
生まれた年だけで分かります。

ただし
星座の変わり目の近くで生まれた方は、
出生時間まで入れて確認すると確実です。

▼ホロスコープを出したい人はこれを読んでね!

冥王星は惑星ではなくなったのに、占星術で使うのですか?

はい、使います。

2006年に国際天文学連合が惑星の決まりを新しくつくり、
冥王星は「準惑星」に分けられました。

でも、占星術で大切なのは、
星の大きさや分類ではなく
星がどこにあり、どう動くかです。

そのため今も多くの占星術家が
冥王星を10天体の一つとして読んでいます。

冥王星逆行ってなんですか?

冥王星逆行とは
地球から見て冥王星が
空を後ろ向きに進んでいるように見える期間のことです。

約1年に1回、5〜6ヶ月ほど起こります。

外に向かって大きく変わるよりも、
心の奥にあるものを見つめ直し、
何を終わらせるべきかを考えるのに
向いた時期だといわれます。

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この記事を書いた人

毎日星を読んでいるチャコです
星は私たちに気づきを与えてくれて
その気づきはやがて
生きる希望となります

まだまだ未熟者のカエルですが
星と共に少しずつ成長し
少しずつ前へ進んでいきたいと思っています

コメントはペンネームでね♪

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