#13 朝起きられないあなたへ|生活リズムを整えると心まで軽くなる理由

朝、どうしても起きられない。日中もなんだか頭がぼんやりして、やる気が出ない。「自分は、どうしてこんなにだらしないんだろう」と、自分を責めていないかな。

こんにちは、クォッカです🐸

もし心当たりがあるなら、夜ふかしで朝が苦手な、子ネコの話を聞いてほしいんだ。

結論から言うね。元気が出ないのは、きみの気合いが足りないからじゃなくて、体の中の時計が、少しずれているだけかもしれないんだ。しかも、その時計を合わせ直す方法は、とてもシンプル。朝、光を浴びること。それだけで、乱れたリズムも、重かった気持ちも、けっこう立て直せるんだよ🌱

朝が苦手な子ネコと、朝日に開くヒマワリ

子ネコは、夜ふかしが続いていた。夜はなかなか眠れず、朝はぜんぜん起きられない。やっと起きても、一日じゅう頭がぼんやりして、なんだか、ずっと機嫌が悪い。

「……ぼく、どうしてこんなに、ダメなんだろう。やる気も、ぜんぜん出ない」

そこへクォッカが来て、まだ薄暗いうちに、子ネコを野原へ連れ出した。ちょうど、朝日が昇るところ。ピヨはもう起きていて、光を浴びて元気にさえずっている。足元では、一輪のヒマワリが、朝日のほうへ顔を向けて、ぱっと開いた。

「見て。ヒマワリは、根性で咲いてるんじゃないんだ。朝が来たら開いて、夜が来たら閉じる。そのリズムが、花を元気にしてる」

「……でも、ぼくは花じゃないよ」

「ふふ。それがね、きみの体の中にも、同じ時計があるんだ。朝の光を浴びると、その時計が、カチッと合う。だらしないんじゃないよ。時計が、ちょっとずれてるだけ」

子ネコが、まぶしそうに朝日のほうを向くと、ぼんやりしていた頭が、ほんの少しだけ、すっきりした気がした。

起きられないのは、気合いじゃなくて、リズムの問題かもしれない

まず、いちばん言いたいことから。朝起きられないのは、きみがだらしないからでも、意志が弱いからでもない。多くの場合、それは「気合い」の問題じゃなくて、「リズム」の問題なんだ。

夜ふかしが続くと、体の中のリズムが、後ろへ後ろへとずれていく。すると、体は「まだ夜だ」と思っているのに、時計は朝を指している。この、体と時計のズレが、あの、どうしても起きられない重さや、日中のぼんやりを生んでいるんだ。子ネコが「自分はダメだ」と責めていたのは、じつは、責める場所が違っていた。悪いのは、きみの根性じゃなくて、ずれた時計のほうなんだよ。

きみの体の中には、小さな時計がある

そのズレの正体を、科学がちゃんと教えてくれる。人の体の中には、「体内時計(概日リズム)」という、目に見えない時計があるんだ。この時計が、「朝は目が覚めて、昼は活動して、夜は眠くなる」という、一日の流れを、体じゅうに指示している。

面白いのは、この体内時計が、きっちり二十四時間ではなくて、少しだけ長めにできていること。つまり、放っておくと、毎日ちょっとずつ、後ろにずれていく性質があるんだ。だから、ヒマワリが毎朝、太陽のほうへ顔を向け直すみたいに、人も毎日、この時計を「カチッ」と合わせ直してあげる必要がある。そのための、いちばん強力なスイッチが、次の話なんだ。

その時計のねじを巻くのが、朝の光

体内時計を合わせ直す、最強のスイッチ。それが「朝の光」だ。

起きてから、なるべく早いうちに太陽の光を浴びると、脳の中の時計の中枢が刺激されて、「今が朝だ」と、体がスイッチを切りかえる。しかも、この朝の光は、「セロトニン」という、心を安定させる物質の分泌をうながしてくれる。ここからが、よくできた仕組みなんだ。日中にセロトニンがしっかり出ていると、それを材料にして、夜には「メラトニン」という眠気をつれてくるホルモンが、自然に分泌される。だいたい、朝に光を浴びてから、十四〜十六時間後だ。つまり、朝七時に光を浴びれば、夜の九時〜十一時ごろに、自然な眠気がやってくる。「夜ぐっすり」は、じつは「朝の光」から始まっているんだよ。子ネコが朝日を浴びて頭がすっきりしたのは、時計のねじが、巻かれたからなんだ。

眠りと、ごきげんは、地続きだ

そして、ここが大事なところ。このリズムは、体だけじゃなくて、心とも、しっかりつながっているんだ。

さっき出てきたセロトニンは、「幸福ホルモン」とも呼ばれていて、気分を安定させ、不安や落ち込みをやわらげる働きがあると言われている。逆に、リズムが乱れて、このセロトニンが不足すると、気分が重くなったり、感情のコントロールが、うまくいかなくなったりする。子ネコが、寝不足でずっと不機嫌だったのは、性格が悪くなったんじゃなくて、心を支える物質が、足りていなかったんだ。だから、「なんだか最近、気持ちが晴れない」と感じるとき、その入り口が、じつは睡眠、ということは、とても多い。心を整えたいなら、まず、眠りを整える。それが、いちばんの近道なんだ。

二百年前の一斎も、「朝は早く、夜はぐっすり」と言った

この「一日のリズムが、心と体をつくる」という話。二百年前の日本の学者、佐藤一斎も、じつにシンプルに言い残している。『言志四録』の一節がこれ。

【原文】
暁に早起を要し、夜に熟睡を要す。

【よみがな】
あかつきにそうきをようし、よるにじゅくすいをようす。

【意味】
朝は夜明けに早く起き、夜はぐっすり熟睡することが大切だ、ということ。

むずかしい修行の話でも、立派な心がまえの話でもない。ただ、「朝は早く起きて、夜はぐっすり眠りなさい」。それだけだ。でも、二百年前の賢い学者が、あれこれの教えの中に、わざわざこの当たり前を書き残したのは、これが、すべての土台だと知っていたからだろうね。体内時計という言葉を知らなくても、一斎は、朝と夜のリズムが、人を整えることを、ちゃんと分かっていたんだ。

「でも、自分は夜型なんです」と思ったきみへ

こう思う人もいるよね。「そうは言っても、自分は夜型で、夜のほうが集中できるし、調子がいい」。うん、その感覚を、まるごと否定はしないよ。ここは、切り分けが大事なんだ。

無理に、完璧な朝型に、自分を作りかえる必要はない。人には、もともとの傾向もある。でも、夜型の人でも、「起きる時間をできるだけ一定にする」ことと、「朝、光を浴びる」ことだけは、効くんだ。この二つは、朝型・夜型に関係なく、ずれた時計をつなぎとめてくれる。だから、全部を変えなくていい。まずは、この二つだけ。それだけでも、日中のぼんやりや、気分の重さは、ずいぶん変わってくるよ。

今日からできるのは、朝、カーテンを開けること

具体的な一歩を、一つ。今夜から寝る時間を早めよう、と気合いを入れなくていい。それより、明日の朝、目が覚めたら、まずカーテンを開けて、光を浴びること。たったそれだけでいい。

なぜ「夜」じゃなくて「朝」から始めるかというと、夜ぐっすり眠るためのスイッチが、朝の光だからなんだ。眠りは、コントロールしようとしても、なかなか言うことを聞いてくれない。でも、朝カーテンを開けるのは、意志の力で、確実にできる。できることのほうから、手をつける。子ネコみたいに、まぶしくても、朝日のほうを、ちょっと向いてみて。

そして、一歩先の話をするね。もう一つだけ、余裕があればでいいんだけど。夜、寝る前に、スマホの明るい光を、少し控えてみて。夜の強い光は、せっかくの眠気ホルモンにブレーキをかけてしまうんだ。朝は光を浴びて、夜は光を落とす。この「光のメリハリ」が、ずれた時計を、いちばんやさしく、もとに戻してくれるんだよ🍀

気になる問いに、いくつか答えておくね

Q. 休みの日に、寝だめをするのは、いいことですか?
A. 少しなら大丈夫だけど、お昼まで寝てしまうと、起きる時間が大きくずれて、時計が乱れやすいんだ。休みの日も、起きる時間はなるべく変えず、二度寝したいなら、いったん光を浴びてから、が体にはやさしいよ。

Q. 朝の光を浴びたくても、天気が悪い日や、早朝に外へ出られない日もあります。
A. くもりの日でも、屋外の光は、部屋の照明よりずっと強いんだ。窓ぎわで過ごすだけでも効果はあるよ。外に出られない日は、カーテンを開けて、窓の近くで朝ごはん、くらいでも十分。完璧を目指さなくて大丈夫。

Q. リズムを整えても、どうしても眠れない日が続きます。
A. もし、眠れない日が長く続いて、日中の生活がつらくなるほどなら、一人でがんばりすぎないでほしい。睡眠の悩みは、専門家に相談できるものなんだ。医療の力を借りるのは、弱さじゃなくて、ちゃんとした対処の一つだよ。

こんな日は、こっちの話も

もし「リズムより、夜に考えごとがぐるぐるして眠れない」なら、「考えすぎて疲れるあなたへ」の話が近いかもしれない。逆に「休むこと自体に、罪悪感がある」なら、「休むことに罪悪感があるあなたへ」をどうぞ。きみの“今夜”に近いほうから、読んでみて。

おわりに

ヒマワリは、根性で咲いているわけじゃない。

朝が来たら開いて、夜が来たら閉じる。そのリズムが、あの大きな花を、元気に支えている。きみの体の中にも、同じ時計がある。だらしないんじゃなくて、ちょっとずれているだけ。明日の朝、まずカーテンを開けて、光のほうを、向いてみよう。そこから、きみのリズムは、静かに戻りはじめるから🐸🌱

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この記事を書いた人

私は主に、チャコが読み解いた星からのメッセージを聞き、そこにどんな意味があるのかを読み解き、みんなの人生に落とし込んでいくことをしています。
当たるか当たらないかの占いのような星読みにせず、運命があなたに何を求めているのかを読み解き、人生で起こる全ての出来事に意味を与え、これからの人生の指針となる星読みにするためにチャコと日々星を読んでおります。

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