本当は悔しいのに「べつに」。本当は行きたいのに「興味ない」。本音にとっさにフタをして、強がってしまう。そんな癖に、心当たりはないかな。
こんにちは、クォッカです🐸
もし思い当たるなら、届かない桃を前に「ほしくなかったし」とそっぽを向いた、子ザルの話を聞いてほしいんだ。
結論から言うね。人には、多少ごまかすこともあるだろう。でも、自分にだけは、嘘をつかないでいてほしいんだ。自分をごまかすのは、一瞬ラクになるけど、本当にほしかったものが見えなくなって、次の一手が打てなくなる。正直でいるほうが、じつは心が軽くて、道もちゃんと見えるんだよ🌱
「べつに、ほしくなかったし」と言った子ザル

高い枝に、あまそうな桃が一つ、なっていた。子ザルは、精いっぱい手を伸ばした。でも、あと少しのところで、どうしても届かない。何度跳んでも、届かない。
やがて子ザルは、つんとそっぽを向いて、言った。
「……べつに。あんな桃、どうせすっぱいし。ぼく、ほしくなかったんだ」
でも、その片目は、まだちらちらと、桃を追っていた。となりのピヨは、桃を見上げて、よだれをたらしている。
「いいなあ、あの桃。たべたーい」
クォッカが、子ザルの横に、そっとしゃがんだ。
「ねえ。ほんとに、ほしくなかった?」
子ザルは、しばらく黙って、それから、小さな声で言った。
「……ほんとは、すごく、食べたかった」
「うん。それでいいんだ。ほしいって認めた今、はじめて、どうやったら届くかを、いっしょに考えられる。『いらない』でフタをしたら、そこで終わっちゃうからね」









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