#4 悔しい気持ちの正体|その感情が、あなたを伸ばす理由

うまくいかなくて、胸の奥が熱くなる。「悔しい」というこの気持ちを、みっともないもの、早く消したいものだと思っていないかな。

こんにちは、クォッカです🐸

もし心当たりがあるなら、割れないクルミの前で泣いた、子リスの話を聞いてほしいんだ。

結論から言うね。悔しさは、消したほうがいい嫌な感情じゃないんだ。人は、どうでもいいことには、悔しがれない。悔しいと感じるのは、きみがそこに、本気だった証拠。その熱を消してしまわず、次へ進む燃料に変えられたとき、きみはいちばん伸びるんだよ🌱

割れないクルミの前で泣いた、子リス

森の切り株の上で、子リスが泣いていた。目の前には、どうしても割れない、固いクルミ。何度ぶつけても、投げても、びくともしない。子リスは両手をぎゅっと握って、悔し涙をこぼしていた。

「もう、やだ……ぼく、へたっぴだ」

そこへクォッカがしゃがんで、そっと背中に手を添えた。

「ねえ。そのクルミ、どうでもよかったら、泣いてる?」

子リスは、きょとんとした。

「……ううん。ほんとは、割りたいから」

「だよね。悔しいのは、きみが本気で割りたいからなんだ。どうでもいいことなら、悔しくもならないよ。その涙は、きみが本気だった証拠。かっこわるくなんか、ないんだ」

子リスは、涙をぬぐって、もう一度クルミを握りなおした。その手は、さっきより少しだけ、力がこもっていた。

悔しさは、期待の裏返しだ

そもそも、なぜ悔しいと感じるんだろう。それは、「もっとできるはずだった」という自分への期待と、うまくいかなかった現実とのあいだに、ギャップが生まれるからなんだ。

つまり悔しさは、期待の裏返し。「こうなりたい」「できるはず」という思いがあるからこそ、届かなかったときに胸が痛む。子リスが泣いたのは、「割りたい」という本気があったからだ。何の期待もない人は、そもそも悔しがれない。だから、悔しさを感じられること自体が、きみがちゃんと目標を持って、本気で向き合っていた証拠なんだ。その熱を、「みっともない」なんて、思わないでほしい。

「自分はダメだ」で止めず、「まだ」をつける

同じ悔しさでも、そのあとが、二つに分かれる。ここが、いちばん大事なところだ。

心理学者のキャロル・ドゥエックは、人の考え方を二つに分けた。能力は生まれつき決まっていると考える「固定マインドセット」と、努力で伸ばせると考える「成長マインドセット」だ。同じ失敗をしても、固定マインドセットの人は「自分には才能がない」で止まってしまう。でも成長マインドセットの人は、「まだ、できていないだけ」と捉える。この「まだ」という、たった一言が、悔しさを、あきらめじゃなく、次の挑戦へ変えるんだ。子リスが「へたっぴだ」で泣きやめず、もう一度クルミを握りなおしたよね。あの瞬間、彼の中で「まだ」が灯ったんだ。

悔しさには、消費期限がある

悔しさを力に変えるには、じつはタイミングがある。これは、理屈で考えても筋が通っている。

悔しさは、熱いうちが勝負なんだ。時間がたつと、熱は冷めて、「まあ、いいか」に変わってしまう。冷めた鉄は、もう形を変えられないのと同じで、冷めた悔しさは、行動につながりにくい。だから、その熱があるうちに、小さくていいから動く。子リスがすぐにクルミを握りなおしたのは、まさに、熱いうちに打ったからなんだ。悔しさは、寝かせるほど、ただの苦い思い出に変わっていく。

二百年前の一斎も、「憤」をエンジンと呼んだ

この「悔しさは、前へ進む力になる」という話。二百年前の日本の学者、佐藤一斎も、はっきり言い切っている。『言志四録』の一節がこれ。

【原文】
憤の一字は是れ進学の機関なり。

【よみがな】
ふんのいちじはこれしんがくのきかんなり。

【意味】
「憤(くやしさ・発奮)」という一字こそが、学びを前へ進めていく原動力である、ということ。

「機関」というのは、今でいうエンジンのことだ。悔しさは、きみを前に進ませるエンジンなんだと、二百年前の人が言っている。ネガティブに見える感情が、じつは、いちばん力強い燃料になる。子リスの悔し涙は、彼を動かすガソリンだったんだね。

「悔しさをバネにできず、落ち込むだけ」というきみへ

こう思う人もいるよね。「そうは言っても、悔しさをバネにできない。落ち込んで、そのまま終わってしまう」。うん、その気持ちも、よく分かる。ここは、切り分けが大事なんだ。

落ち込むこと自体は、自然な反応で、悪いことじゃない。問題は、その落ち込みが「自分はダメだ」という自己攻撃に変わってしまうこと。「悔しい」と「自分はダメだ」は、別ものなんだ。前者は前へ進む力、後者は足を止める力。だから、責める方向に行きそうになったら、さっきの「まだ、できていないだけ」に、そっと言い換えてみて。それだけで、同じ悔しさが、燃料の側に戻ってくるよ。

熱いうちに、「次はここを変える」を一つ決める

具体的な一歩を、一つ。悔しさが冷めないうちに、「次は、ここをこう変えてみる」という小さな一手を、一つだけ決めること。

大きな計画は、いらない。子リスなら、「次は、もっと固い石にぶつけてみよう」でいい。その一手が、悔しさを、後悔じゃなく、前進に変えてくれる。

そして、一歩先の話をするね。もし何度やっても、うまくいかなくて、心が折れそうなときは、無理に握りなおさなくていい。一度、しっかり休んでいいんだ。休むのは、あきらめとは違う。うまくいかない経験は、次に活かせる情報の宝庫でもある。熱が戻ってきたら、また、握りなおせばいいんだよ🍀

気になる問いに、いくつか答えておくね

Q. 悔しさで、つい自分を責めてしまいます。
A. 「悔しい」と「自分はダメだ」は、別ものなんだ。前者は前へ進む力、後者は足を止める力。責める方向に行きそうになったら、「まだ、できていないだけ」と言い換えてみて。

Q. 何度やっても悔しい結果ばかりで、心が折れそうです。
A. そんなときは、一度しっかり休んでいいんだ。休むのは、あきらめじゃない。うまくいかない経験は、次に活かせる情報の宝庫。熱が戻ってから、また握りなおせば大丈夫。

Q. 悔しいと思えないほど、無気力です。
A. それは、心が少し疲れているサインかもしれない。悔しさが湧かないのは、悪いことじゃない。まずは休んで、心の熱が戻るのを待とう。無理に燃やそうとしなくて、いいんだよ。

こんな日は、こっちの話も

もし「悔しさより、そもそも変わりたいのに動けない」なら、「変わりたいのに動けないあなたへ」の話が近いかもしれない。逆に「悔しくて、自分を責めすぎてしまう」なら、「人には優しいのに自分に厳しいあなたへ」をどうぞ。きみの“今”に近いほうから、読んでみて。

おわりに

悔しいと泣けるのは、きみが本気だったから。

その涙は、かっこわるいものじゃない。むしろ、きみがちゃんと前を向いていた証拠なんだ。熱が残っているうちに、もう一度だけ、握りなおしてみよう。きみのクルミは、まだ、その手の中にあるから🐸🌱

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この記事を書いた人

私は主に、チャコが読み解いた星からのメッセージを聞き、そこにどんな意味があるのかを読み解き、みんなの人生に落とし込んでいくことをしています。
当たるか当たらないかの占いのような星読みにせず、運命があなたに何を求めているのかを読み解き、人生で起こる全ての出来事に意味を与え、これからの人生の指針となる星読みにするためにチャコと日々星を読んでおります。

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